2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

夕刻のひととき

5時になり、食堂へ移動。メニューは、厚切りロースハムを中心に、保存性の高い食材が並ぶものだった。平地価格だったら1500円で納得という感じだろうか。しかし、ご飯、味噌汁は美味しく、ここでもお代わり自由。フルーツゼリーのデザートが三つほど付き、ト…

常念小屋前のテラス

小屋に付き、キャンプ受付を済ませ、夕食を申し込む。ここのキャンプ地は広く、二面あるが、大天井岳に近い側は今日、ヘリによる荷下ろしで使うため、テントは張らないでくれとのこと。 キャンプ地では強風を予想したが、意外と風は弱い。簡単にテントを設営…

縦走路の先に樹林帯

午前7時半、次の目的地、常念乗越に向け、出発。 広大な青空にカラダ半分が浸るような風景、からりとした空気に足取りも軽い。25kgのザックも、食べた分で少しは減っただろうか。 波打つ雲海を横目に、彼方まで続く緩やかな縦走路を歩いていると、海岸にいる…

アルプスシンフォニー

テントに戻り、熱い紅茶を入れ、カラダを暖める。少し早いが朝食を支度し、あまり空いていないお腹に詰め込む。 午前3時半。まだ月明かりが支配する闇の中、カメラを持って常念岳へ登頂。尖った風が耳を切り、びゅうびゅうと音を立てる。 やがて、東の地平線…

絶景のチャンス

明け方前、午前2時。ふと、目が醒め、トイレに立つ。前日の曇天はきれいに流れ、空には満月が輝いている。見晴らしの良いキャンプ地から南の方角を眺めると、月明かりに照らされ、雲海が荒々しく沸き立っている。言葉では形容しがたい、一種神憑り的な光景が…

荒天にワクワク

テントに戻ると、風が出てきた。ここは、夕刻から夜にかけて風が強まる場所のようだ。二泊目なので、テントシートのバタツキもさほど気にならなくなってきたが、上高地で100ミリという雨量がちょっと心配だ。でも、次第に強まる風と雨、荒天にワクワクしてし…

またーり過ごす午後

午後は、ボケーッとしながら流れる時間をのんびり過ごす。雨も風もさほど強くなく、テント内は静かで穏やかだ。 長い午後の時を過ぎ、夕刻が近付いたので、少々早いが食堂横のラウンジに行く。テレビとともに、山の本や写真集が置かれ、ちょっとした暇つぶし…

大天井岳に登頂

お昼前。雨が止み、雲の切れ目が少し見えてきたので、標高2922メートルの大天井岳へ登頂。片道10分足らずの超お気軽登山であるが、3000メートル近い天空との境目だけあって、空気の薄さを実感する。カラダの動きを早めると、すぐに息切れしてしまうのだ。 頂…

雨の朝

午前4時起床。慣れなのか、時刻が遅くなってきた。 朝食を摂りながら、ラジオで気象予報をチェックする。長野県内一帯に大雨洪水注意報。特に、夕方から夜、明け方にかけて、たくさん降るという。予想雨量は上高地で100ミリ。うひゃ〜こりゃダメだ。大天井岳…

標高2875メートル、風強し

夕食は大天井荘でいただくことにした。メニューは肉と魚の好きな方を選べる。肉は鳥唐揚げ、魚は鯖味噌煮とのことで、魚を選択。 燕山荘と比べるとやや質素だが、刻みキャベツにはスライスされた黄色いパブリカが添えられたりで、細やかな料理のセンスが光る…

孤独な大天井荘キャンプ地

大天井荘のキャンプ地へ出てみると、あれ?誰もいない。ここで一泊する人はやはり少ないようだ。ここは普通、休憩ポイントであり、燕岳から1日で次の常念乗越まで歩いてしまう人が多いのである。私の場合、荷物と体力的な考慮もさることながら、展望台として…

雲の上の縦走路

7時半、撤収を終え、いよいよ出発。ハイウェイとも揶揄される、爽快な縦走路の始まりである。登山は辛く嫌い、という人も、この雲の上の縦走路に立ったら、きっと考えを改めるのではないだろうか。遥か彼方まで広がる雲海と、槍・穂高を始めとする最上級の山…

遅い撤収

若干遅れ、午前3時半起床。今日は移動日。急いで、テント内に広げた物品を整理する。 朝食は燕山荘で食べることにしたが、食べられる時刻は早い者順に並んで決まるルールになっている。初回受付は5時45分なので、5時頃行ってみると、すでに長蛇の列ができて…

二晩目

食堂を出てみると、日没にはまだ少し間があるようだ。カメラを持って、見晴らしの良い高台に出る。山で迎える日没は、日によって違った表情を見せ、素晴らしい。 夜は前日と同じく、午後8時に就寝。テント移動の甲斐があり、この夜は寒さが和らいだ。

豪華な夕べのひととき

夕食は燕山荘で食べることにした。定刻の夕方5時、食堂に行く。ここ燕山荘は、北アルプス屈指の設備を誇るだけあり、広くて立派な建屋である。食堂も開放感があり明るい。メニューは、ビーフストロガノフっぽいものをメインに、サラダや付け合わせなど、1食2…

周辺散策

午後3時頃、雲が切れてきたので、太陽を背に、見晴らしのよい高台に立ってみる。おおーっ!これは…。珍しいブロッケン現象ではないか。手を振って自分の影を取り巻く虹の環を楽しんでいたら、あっという間に消え失せた。カメラを持ってなかったのが非常に悔…

燕岳に登頂

さて、今夜もここで連泊の予定だが、昨夜テントを設営したポイントはあまりに寒い。他の登山者が張っていた場所が空いたのを見て、設営ポイントを移動した。雪渓の下は変わりないが、解け水の直撃は受けにくい場所、ここなら少しはマシだろう。 午前8時。小…

初めての御来光

午前3時起床。テント内の気温は12℃ほどだが、とにかく寒い。氷の上で一晩過ごした気分だ。バーナーでお湯を沸かし、暖かい紅茶を入れる。カラダが暖まった頃合いを見て、朝食を支度。蕎麦を茹でて、カラダが冷えないよう暖かい汁で食することにした。食事を…

北アルプス初めての夕べ

付近の写真撮影で時間を自由に使いたいこともあり、この日の夕食も、自分で賄うすることにした。標高2700メートルともなると、さすがにガスバーナーの火力も弱り気味。お湯が沸く時間も、平地の倍近い感覚だ。早茹でスパゲティーをボイルし、レトルトソース…

来たぜ、北アルプス

午後2時頃、目的地の燕山荘キャンプ地に到着(写真)。受付を済ませて、テントを設営しようとすると…、すでにけっこうの場所が押さえられており、良い場所は空いていない雰囲気。比較的平らな場所を確保するものの、北向きの斜面で、すぐ上には溶けかけの雪渓…

目指す彼方

合戦小屋での休憩を終え、残り1/3のルートを登る。ほどなく森林限界を越え、ぱあーっと視界が広がった。明るい岩場を乗り越えると、高い彼方に目指す燕山荘が見える。まだあんな遠いのか…。そして左手には、二日後に歩くだろう遥か雲の上の縦走路が高くそび…

合戦小屋はにぎやか

お昼ちょっと前、2/3地点の合戦小屋に到着。 名物の合戦うどんとスイカに喰らいつく。うどんは大海老のかき揚げ天ぷらと特製だしがとっても美味しい。そして、みずみずしいスイカがまた絶品。塩をふりかけたスイカは、汗をかいたカラダに最高に効いた。 食べ…

名高い急登・合戦尾根

登山届を記入し、登山道入口にある専用ポストに投函。3リットルの水を水筒に詰め、テントを撤収。いざ、出発! この日の予定は、中房温泉キャンプ地→合戦小屋→燕山荘キャンプ地のルート。累積標高差1400メートルを半日程度で登ることになる。北アルプス三大…

夜明け前の宇宙

暑さで寝不足気味だが、午前3時に起床。外はまだ暗い。トイレへ行こうとテントを出てみると、すごい、満天の星空が広がっている。まるで宇宙空間に出たかのよう。これほど見事な星空を見たのは、いったい何年ぶりのことだろうか。ときどき、流れ星が滑り落ち…

大地が熱い

夕涼みの爽やかな風のなか、湯上がりのポカポカ気分で、テントに戻る。蕎麦を茹で、薬味の生姜をおろし、夕食とする。 さて、テントはキャンプ受付の人の忠告に従い、地熱を避けるべく敷地の上のほうに設営したが、確かに大地が熱い気がする。寝袋にくるまっ…

秘湯ここにありき

バスは1時間ほどで中房温泉に到着。看板には「日本秘湯を守る会」の記載がある。 普通の観光で訪れられる方は、ここまで来ただけでも、俗世間とは遠く離れた別天地の気分になると思う。だが、北アルプス登山では、ここがスタート地点なのだ。 キャンプの受付…

秘境探検ツアー?

この日の行動予定は、新宿駅→(鉄道)→穂高駅→(バス)→中房温泉キャンプ地。新宿から長野へ向かう特急スーパーあずさの車内は、スーツをまとったビジネスマンが多く、見るからに山男でございな私は、場違いな雰囲気。松本駅で乗り換えのため大糸線ホームに行く…

いざ出発

前回の奥多摩行で得た教訓を生かしつつ、装備をザックに詰め込む。ハカリに載せてみると…、げっ! 26kg超え!! 前回より4kg以上増えている。4kgやそこらの重さ、さほど変わらんだろと思われそうだが、自分の今の体力では、20kgあたりが楽に行動できるしきい…

燕岳〜大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳 7月26日(木)〜8月1日(水)

26日 穂高駅→中房温泉キャンプ地 27日 中房温泉キャンプ地→合戦小屋→燕山荘キャンプ地 28日 燕山荘キャンプ地→燕岳→北燕岳→燕岳→燕山荘キャンプ地 29日 燕山荘キャンプ地→蛙石→為右衛門吊岩→切通岩→大天荘キャンプ地 30日 大天荘キャンプ地→東天井岳分岐→常…

テントおよび夜間

ライトの天吊り方法は、少し工夫した方が良さそう。カラビナでは光の方向を自由に変えられず、不自由に感じた。