大天井岳に登頂

お昼前。雨が止み、雲の切れ目が少し見えてきたので、標高2922メートルの大天井岳へ登頂。片道10分足らずの超お気軽登山であるが、3000メートル近い天空との境目だけあって、空気の薄さを実感する。カラダの動きを早めると、すぐに息切れしてしまうのだ。
頂上では、曇天でも何とか槍ヶ岳が見えた。しばし、山頂の景色を満喫する。恐らく、この時が今日の中で一番マシだろう。不満を抱きつつもカメラのシャッターを切る。
30分ほど経って下山し、大天井荘でキャンプ連泊の手続きと夕食の申し込みを済ませる。大天井荘の人も、明け方に撤収していたパーティーを見られていたようで、何もこんなときに出ていかなくてもねぇ、との言葉を口にされた。それにしても、ただでさえ宿泊が少ない大天井荘キャンプ地で、連泊というのは、ちょっと珍しいことのようだ。自分は写真を撮りに来ているので、常念乗越よりここで滞在できるほうがずっと嬉しいと話すと、大天井荘の人も嬉しそうな表情を浮かべられた。明日の夜明けは、良い天気を迎えられるよう一緒に祈ってます、とのこと。
さて、退屈してることもあり、昼食も大天井荘でいただくことにした。メジャーな休憩地点ということもあってか、意外にここの昼食メニューは充実している。ハヤシライスをいただいたが、別のお客さんのオーダーされたイタリアンランチセットが、傍目にとても魅力的だった。もし、次来る機会があったら、あれを喰うぞ!