荒天にワクワク

テントに戻ると、風が出てきた。ここは、夕刻から夜にかけて風が強まる場所のようだ。二泊目なので、テントシートのバタツキもさほど気にならなくなってきたが、上高地で100ミリという雨量がちょっと心配だ。でも、次第に強まる風と雨、荒天にワクワクしてしまうのは、何故だろう? 遠くで雷があるらしく、ラジオにはときどき空電ノイズが飛び込んでくる。シートに当たる音の変化を聞きながら、結局、この日寝付いたのは10時頃だった。