絶景のチャンス

pcmbeta2007-07-31

明け方前、午前2時。ふと、目が醒め、トイレに立つ。前日の曇天はきれいに流れ、空には満月が輝いている。見晴らしの良いキャンプ地から南の方角を眺めると、月明かりに照らされ、雲海が荒々しく沸き立っている。言葉では形容しがたい、一種神憑り的な光景が目に飛び込んできた。金縛りにあったかのように、じっと、この場所に立ちつくす。
はっと我に帰り、テントへ走り戻る。そう、カメラと三脚! ベストなアングルを探し、三脚担いでキャンプ地のあちこちを歩き回る。
ようやく気に入った場所が見つかり、三脚とカメラをセッティング。間髪入れず、雲が月を隠す。絶景は暗く沈んだ。寒い…。急ぎ、テントへ上着を取りに行く。
30分ほど待っただろうか、ようやく雲が切れ、再び満月が輝き始めた。しかし、次の雲がもう間近まで来ている。
レンズは21ミリ、シャッター速度30秒、F4.0。一発勝負に賭け、シャッターを切る。幸運をくださった神様に感謝。