番外編・廣川健太郎氏トークショー


仕事帰りに、廣川健太郎さんと馬場保男さんのトークショーに行ってきた。場所はモンベル渋谷店5Fのイベントスペース。2月25日、NHKエンタープライズよりリリースされた「大氷壁に挑む〜谷川岳・一ノ倉沢」の発売記念イベントだ。ブルーレイとDVD形態の映像ソフトとしてパッケージ化されたもので、元々はNHK BSハイビジョンで昨年オンエアされた映像作品である。また、NHK総合(地上波)のワンダー×ワンダーでも、ダイジェスト編集版がオンエアされている。冬期の谷川岳を舞台に、滝沢第三スラブと呼ばれる難関ルートへのアタックを綴ったドキュメンタリー作品だ。
http://www.nhk-ep.com/shop/commodity_param/ctc/+/shc/0/cmc/15503AA

廣川健太郎さん(左)は、日本を代表するアルパインクライマーのひとりで、都岳連の理事やアルパインガイド協会の理事もされている。実は、1月29〜30日の富士山五合目雪上訓練で泊まった佐藤小屋にて偶然、廣川さんにお会いし、教室のメンバー共々お話を伺う機会があった。
馬場保男さん(右)は、群馬県警の山岳救助隊長として谷川岳などで活躍され、これまで遭難者400人以上の救助実績を持つ方である。群馬県警を早期退職され、現在は谷川岳頂上・肩の小屋の管理人をされている。

トークショーの司会は、アタック隊の一員としてクライミングしつつ今回の映像撮影をも担った女性、長谷川文さん(写真を撮らなかったのが残念、フォトジェニックなオーラ放つ方)。
まず、今回パッケージ化された映像作品のダイジェスト放映が大スクリーンで行われた。さすがブルーレイ、激しい動きにもブロックノイズは見られず、BSでのオンエア映像より数段美しい。
廣川さん、馬場さんの挨拶に続いて、スライド写真を交えながら廣川さんのこれまでの活動履歴が紹介された。2009年・冬期マッターホルン北壁登頂後での凍傷の写真など、壮絶なものもあった。
その後、お二人の対談と質疑応答が交わされた。
会場には、自分と同じ雪山教室の受講メンバーの顔も見られ、楽しいひとときを過ごすことができた。

買い集めた廣川健太郎さんの著書。これらを役立てるような段階にまだ至らない自分にとっては、夢見る先行投資。