2007-08-11から1日間の記事一覧

2人で1枚

日が暮れたので、山荘に戻ってみると、布団1枚に2人との言葉通り、たくさんの人が部屋に押し込められていた。それでも、紅葉シーズンの涸沢で布団1枚に4人とかの話に比べれば、まあ、マシな方であろう。敷布団は半分ずつ使うとして、掛布団は幸いなことに布…

日暮れの水辺

夕食の時刻となり、食堂へ降りる。周りを見渡すと、多くの宿泊客に混じって、あの蛭子さんを発見。特に面識があるわけでもないので、挨拶はしなかったが、目立つ風貌はお互い様か。夕食メニューはメンチカツ、焼売、揚げ春巻など、保存食材っぽい惣菜中心で…

忘れていた心の故郷

いっこうに雲の切れる気配がないので、しばし、山荘の二階で午睡を決め込む。夜と違って人は少なく、今なら布団も独り占め状態だ。昼までで撮った写真をフォトストレージに読み込み、布団に寝転がったまま確認する。ここ鏡平で撮った写真は、幸か不幸か、最…

決断

池のすぐそばに鏡平山荘があるはずと思ったが、見当たらない。とにかく、ここで一休みし、写真を撮り始めた。すると、間を置かず雲がぐんぐん増え出し、ついには空を覆い尽くす。撮影タイムはあっけなく終了である。 重いザックを再び背負う。汗でベトベトに…

遠い600メートル

午前10時半。鏡平まであと600メートルの地点で、2リットルの水筒が空になった。まだ1リットル(+非常用0.5リットル)残っているものの、こんなハイペースで水を飲み干さざるを得ない状況は、まさに想定外だ。著しい体力消耗で、残りのたった600メートルがとて…

猛暑、酷暑

この日は、小池新道を進みお昼前に鏡平へ着いて昼食と写真撮影、その後、双六キャンプ地へ向かい、午後3時前には到着とする予定にしていた。地図を見る限り、鏡平までの登山道は勾配もあまりキツくなく、重装備を背負っていても標準コースタイム(3時間半)と…

出発準備

明け方前、午前3時。撤収作業中のパーティーの騒がしさで目覚める。こちらは6時発ちの予定なので、まだ慌てる必要はないのだが、目覚めたからには仕方ない。暗い中、朝食の支度を始めることにする。フライシートはかけなかったが、乾いた空気のおかげで、テ…