猛暑、酷暑

この日は、小池新道を進みお昼前に鏡平へ着いて昼食と写真撮影、その後、双六キャンプ地へ向かい、午後3時前には到着とする予定にしていた。地図を見る限り、鏡平までの登山道は勾配もあまりキツくなく、重装備を背負っていても標準コースタイム(3時間半)とあまり違いなく歩けると予想した。
が、しかし…。思わぬ伏兵がいた。猛暑、酷暑である。太陽が昇るにつれ、気温がぐんぐん上昇。午前8時ですでに30℃を越えそうな勢いだ。標高1500メートル付近のアプローチルートなのに、この暑さはいったいなんだ? 後で知ったが、この日、下界は40℃に迫る暑さだったらしい。加えて、小池新道の立地条件も暑さに拍車をかけている気がする。森林の木陰が少なく、東向きの斜面に強い直射日光が容赦なく降り注ぐ。路面の石は非常に白く明度が高いため、下からの照り返しも強烈だ。

わずかな木陰に、続々と登山者たちがヘタり込んでいる。とてもじゃないが、30kg背負ってコースタイム云々言う状況ではない。