笠ヶ岳縦走を振り返って

クリヤ谷ルートの山行時期

今回、クリヤ谷を登って思ったのは、とにかく暑いことだ。クリヤ谷登山口の標高990メートルは、奥秩父三峰神社口の標高1040mといい勝負。そして、雲取山頂上の2017メートルに相当するクリヤ谷のポイントは、最上部水場の標高2040メートル地点だろう。コースタイムも同じくらいだ。そう考えると、とても酷暑時期にテント装備を背負って登りたいようなルートではない。
クリヤ谷を行くなら、やっぱり涼しくなった秋だろう。一番の魅力は植生が豊かなことで、鏡平や涸沢の紅葉が終わった10月中旬〜下旬頃には、きっと、素晴らしい紅葉が楽しめのではないか。

行動時間

昭文社の「山と高原地図」によると、コースタイムは以下の三区間で記載されている。

  • 登山口 → 標高1680m水場 … 3:30
  • 標高1680m水場 → 雷鳥岩 … 3:00
  • 雷鳥岩 → 笠ヶ岳山頂 … 3:00

合わせて9時間30分のルートに、今回、昼食時間など込みで11時間30分ほど費やしてしまった。そこで思ったのが、ペース配分の難しさだ。山と高原地図に載っている三区間では大まかすぎるし、標高1680m水場も特に指導標などは立っていないので、気付かず通り過ぎてしまうようなポイントだ。9時間30分のコースタイムを自分なりに分割すると、こんな感じでペース配分するのが良いと思う。(自己流で名付けたポイント含む)

  • 登山口 → 穴滝(標高1255m) … 1:00
  • 穴滝 → 錫杖沢出合(標高1462m) … 0:45
  • 錫杖沢出合 → 蜂ノ巣岩(標高1940m) … 1:45
  • 蜂の巣岩 → 最上部水場(標高2060m) … 0:30
  • 最上部水場 → 北尾根中間点(標高2240m) … 1:00
  • 北尾根中間点 → クリヤの頭横(標高2420m) … 1:10
  • クリヤの頭横 → 雷鳥岩(標高2460m) … 0:20
  • 雷鳥岩 → 大登り取付(標高2550m) … 1:00
  • 大登り取付→ 笠の肩(標高2780m) … 1:10
  • 笠の肩 → 笠ヶ岳山頂(標高2898m) … 0:50

なお、蜂ノ巣岩付近は落石の危険があるため、休憩場所には使えない。

装備品


二週間前に弓折岳周辺で起こった熊との出合い事故を知ったため、今回は熊撃退スプレーを購入し携帯してみた。エアーイズムという輸入商社扱いの製品、専用ホルスターとセットで実測重量393グラム、販売価格は9,000円ほどだ。有効期限は2016年7月と表記されているので、3年程度の寿命になる。

エアーイズム>輸入&販売
http://www.air-ism.co.jp/outdoor.html


疲労軽減効果を期待できるインソールも試してみた。バランス+という製品で、販売価格は5,000円ほどだ。

ホシノ>インソール
http://www.hoshino-kikaku.co.jp/products/insole/index.html

目に見えて楽になるような感覚はないが、確かに、下山後でも足裏の疲れはあまり感じなかったので、効果あったと思う。