標高と紅葉の関係


8月24日(土)以来、週末になるたび天気が崩れるパターンにはまっている。予報を見ると、今度の週末の9月7日(土)・8日(日)も雨になりそうだ。こうなると写真目的の山行はしばらくお預け、安定する頃を期待して、秋の計画をじっくり練ることにしよう。
今度の秋は、北アルプス南部で写真山行をじっくり楽しみたい。難しいのは、どの場所が何時に美しく染まるかの判断だ。紅葉の名所である涸沢・槍沢・鏡平は標高2300m付近の森林限界にあり、ぴたりと同じ時期に紅葉の最盛期を迎える。ここ数年は、10月5日頃に来ているようだ。写真映えする紅葉のタイミングはたったの2〜3日しかないが、秋の天候は3〜4日程度の周期で晴天と雨天がやってくるので、紅葉ピークと晴天が重なる1〜2日程度を本当にピンポイントで狙うしかない。
でも、紅葉ピークは標高に沿って移動するので、標高2300m付近以外の絶景ポイントをうまく見つければ、幅広い日程で絶景を楽しめると思う。そこで主なスポットを標高順に整理してみた。標高データは地形図から適当に読み取った値なので、読み誤りがあるかも知れないが、おおよその傾向はつかめると思う。

  • 3000〜2900メートル
笠ヶ岳周辺 双六岳周辺 鷲羽岳周辺 穂高周辺
2986:水晶岳 2983:穂高岳山荘
2970:南岳小屋
2924:鷲羽岳 2909:西穂高岳
2902:水晶小屋 2900:紀美子平
  • 2900〜2800メートル
笠ヶ岳周辺 双六岳周辺 鷲羽岳周辺 穂高周辺
2898:笠ヶ岳 2860:双六岳 2888:ワリモ岳
2854:丸山 2850:ザイテン中間点
2815:笠ヶ岳山荘 2841:三俣蓮華岳 2825:祖父岳
2813:抜戸岳 2800:双六滑走路 2800:ワリモ北分岐
  • 2800〜2700メートル
笠ヶ岳周辺 双六岳周辺 鷲羽岳周辺 穂高周辺
2760:双六中道峠 2748:大キレット最低コル
2755:笠ヶ岳テン場 2755:樅沢岳 2734:千丈乗越
2752:三俣峠 2730:鷲羽池 2722:5.6のコル
2700:抜戸岩 2750:双丸コル 2730:岩苔乗越 2701:西穂独標
  • 2700〜2600メートル
笠ヶ岳周辺 双六岳周辺 鷲羽岳周辺 穂高周辺
2662:大ノマ岳 2685:双六中道分岐 2668:ザイテン取付
2654:緑の笠 2660:双六巻道分岐
2615:播隆池 2600:双六巻道最低部
  • 2600〜2500メートル
笠ヶ岳周辺 双六岳周辺 鷲羽岳周辺 穂高周辺
2580:弓折岳 2551:祖母岳 2570:屏風の頭
2560:弓折乗越 2550:雲ノ平山荘 2565:屏風の耳
2550:双六小屋 2543:三俣山荘
2528:秩父 2500:伊藤新道下降点 2506:天狗池
  • 2500〜2400メートル
笠ヶ岳周辺 双六岳周辺 鷲羽岳周辺 穂高周辺
2460:雷鳥 2479:北穂池
2455:大ノマ乗越 2476:奥又白池
2452:杓子平 2440:奥丸山 2452:西穂丸山
2400:クリヤの頭 2425:弓折中段 2400:黒部源流域 2422:屏風のコル
  • 2400〜2200メートル
笠ヶ岳周辺 双六岳周辺 鷲羽岳周辺 穂高周辺
2362:西穂山荘
2348:天狗原分岐
2288:鏡平 2293:水晶池 2309:涸沢ヒュッテ
  • 2200〜2000メートル
笠ヶ岳周辺 双六岳周辺 鷲羽岳周辺 穂高周辺
2168:錫杖岳 2127:高天原山 2170:岳沢ヒュッテ
2080:クリヤ谷最上部水場 2090:シシウドガ 2064:竜晶池
2060:高天原温泉
  • 2000〜1700メートル
笠ヶ岳周辺 双六岳周辺 鷲羽岳周辺 穂高周辺
1970:蜂ノ巣岩 1887:イタドリガ原 1995:ババ平
1852:下丸山 1987:槍平小屋
1725:秩父沢出合 1825:槍沢ロッジ
  • 1700〜900メートル
笠ヶ岳周辺 双六岳周辺 鷲羽岳周辺 穂高周辺
1620:横尾
1512:クリヤ谷第二渡渉点 1562:徳沢
1462:錫杖沢出合 1476:小池新道入口 1529:明神
1255:クリヤ谷第一渡渉点 1402:わさび平小屋 1509:河童橋
990:クリヤ谷登山口 1100:新穂高温泉

ざっと見た感じ、双六岳〜三俣蓮華岳の間は巻道も含めて意外に標高が高い。ここは秋分の日連休あたりから狙っても良いかも知れない。続いて、秩父平から弓折岳の稜線や雲ノ平、三俣山荘周辺は9月最終週あたりだろう。鏡平や黒部源流域、もちろん涸沢や槍沢も含めて、代表的な紅葉スポットは10月第一週。その後、小池新道→クリヤ谷は、10月中旬〜下旬が見頃になるはずだ。