三ツ峠(木無山・開運山)山頂→母の白滝→河口局前

朝5時、起床。気温は-10℃。テントの内壁は霜がびっしり付いていて、風で揺れるたび、霜が雪のように降ってくる。人の話し声がするため、テントの入口を開けて外を覗いてみると、すでに三脚を立てて撮影している人がいた。長時間露光で星景撮りをしているようだ。今回、カイロなどの温める対策は持ってきていないし、カメラも長時間露光に向かない機種のため、自分は夜明けまで待って撮影することにした。
とりあえず、朝食を摂る。今回、食料はお手軽に割り切ったので、またもや、玉ねぎを刻んで棒ラーメンを食べた。麺を食べきっても空腹感がまだ満たせないので、残ったラーメンのスープにアルファ米を入れ、しばらく置くことにした。

6時を過ぎ、あたりが明るくなってきたところで、三脚を立てて撮影開始。一面の雪景色を期待したのだが、木々にせっかく積もった雪が昨夜の強風で吹き飛んでいる。

朝日を浴びて茜色に染まる冬富士は、本当に神々しい。この瞬間を肉眼で見られただけでも、来た甲斐があると思う。
撮影が一段落したところで、ラーメンスープで煮えたアルファ米を食べた。見かけは残飯風味だが、味は悪くない。空腹は無事に解消。食後に、コンデンスミルクをお湯で溶いてホットミルクを作り、飲んだ。甘さが疲れを癒してカラダが暖まり、冬山には最適の飲み物だと思う。

北西側は、黒岳越しに南アルプス八ヶ岳が見える。強風で雪煙が舞い上がっているためか、遠景の見通しが今ひとつなのは、ちょっと残念。

一通り撮影を済ませた後、四季楽園でトイレを借りコーヒーをいただいた。

富士を前に一泊したテントの様子。ど派手なメスナーテントの色調も、雪山には相応しく格好いいと思う。
撤収を終え、12時より下山開始。パウダースノーで足元は相変わらず不安定だが、下り道はスピードが稼げるようだ。ほぼ夏道のコースタイム通りに歩ける。

中間点の鉄塔下で休憩し、行動食の一本満足バーを食べた。日差しも強く暑くなってきたので、手袋を脱ぎアウターのピットジップを開け、クールダウン。

母の白滝でも、強風で木々に積もった雪が飛ばされていた。しばし、撮影を楽しむ。

滝が凍ってできたつららは、自然の芸術品。
14時50分頃、河口局前に到着。運良くすぐにバスが来た。
15時10分頃、バスが河口湖駅に到着。特急料金の要らない普通電車は16時00分発のため、待ち時間に駅構内で食事を摂ることにした。

B級グルメ名物と書かれた「炙り豚かっぱ丼」850円。ご飯の上に照り焼きタレの炙り豚・とろろ・キュウリが乗っている。ご飯は正式には黄色いターメリックライスとのことだが、品切れで白米に変わっている。シンプルな内容だが、豚タレの甘みがキュウリと相性良く、なかなか旨かった。