梅雨始めの鏡平へ


梅雨始めの最後の雪景色を狙って、今週末、鏡平までの山行を計画する。

  • 6/2(日) 朝出宅→新宿→(京王高速バス)→平湯温泉→(濃飛乗合バス)→新穂高温泉→ワサビ平(テント泊)
  • 6/3(月) ワサビ平→秩父沢→イタドリガ原→鏡沢→鏡平(テント泊)
  • 6/4(火) 鏡平→鏡沢→イタドリガ原→秩父沢→ワサビ平(テント泊)
  • 6/5(水) ワサビ平→新穂高温泉→(濃飛乗合バス)→平湯温泉→(京王高速バス)→新宿→帰宅

昨日、東海地方は梅雨入りしたが、来週半ば、梅雨前線がいったん南下して晴天が望めるようになる。

tenki.jp>山の天気>笠ヶ岳 http://season.tenki.jp/season/mountain/famous100/point-164.html

現時点の天気予報を見ると、6/2(日)の降雨確率が最も高い。そして6/5(水)に向けて回復するため、そこに撮影タイミングを合わせたい。移動性高気圧が6/4(火)に北陸上空にやってくる予測なので、梅雨前線の影響が弱ければ6/4(火)時点で雲が抜けるのではないか? 狙う被写体は、小池新道入口〜秩父沢のデブリや水流を前景にした弓折岳、鏡平の残雪を前景にした槍穂高・焼岳・乗鞍岳、そして植物の芽吹きだ。小池新道入口のデブリは、雨に洗われて潰れ、表面がツルンとした感じに変化しているだろうが、午後の斜光でうまく迫力ある感じに捕らえたい。午前の斜光は、奥の弓折岳がまだ陰っているうちに、手前の左斜面が順光で明るく照らされてしまい、バランスが悪い。カシミール3Dで確認すると、15:56頃に太陽が抜戸岳の稜線に隠れるので、15時〜16時頃が狙い目だろう。鏡平は槍穂高が逆光から斜光に変わるタイミングと、雪原が夕方の斜光で浮き彫るタイミングを狙う。鏡平では17:38頃に太陽が大ノマ乗越付近に隠れる。
天候推移から、今回は深夜高速バスではなく朝発高速バスで行く。新穂高温泉には13:16到着だ。さすがにこの時期なら左俣林道の雪も溶けきっているはずで、夏のコースタイム準拠で歩けるだろう。6/2(日)の降雨量が多いようなら、この日は左俣林道には入らず穂高平で幕営し、6/3(月)はワサビ平に停滞して様子見、鏡平へは6/4(火)に登ることとする。
6/3(月)の午前で鏡平へ登れるなら、この日の午後と6/4(火)の午前を鏡平での撮影に充てる。雪融けで鏡池が現れるかどうかは微妙な時期だが、雪から頭を出したシラビソと雪原の起伏だけでも画にはできると思う。6/4(火)午後の鏡平からの下りは、腐った雪斜面を楽々降りることになるので、恐らく2時間程度で秩父沢付近まで行けるのではないだろうか。正午に鏡平を出ても、15時の撮影タイミングには十分間に合うだろうが、余裕をみて11時頃に出発か。
もしも、6/4(火)の午前でも日差しが得られない場合は、この日も鏡平に滞在し、6/5(水)に鏡平から新穂高まで一気に下山、午後のデブリの撮影は諦める。
危険要素は、雪崩れ、土砂崩れ、落石、そしてスノーブリッジなどの踏み抜きだ。左俣林道に入った段階からヘルメットは被るほうが良いだろう。撮影内容から、今回は三脚を持たず一脚とし装備を軽量化、危険箇所はなるべく早く通過するよう心がける。