ルートの選択

往路については、もっと楽なルートも採り得たのが、ちょっと悔やまれる点である。3日目、双六から三俣蓮華岳へは巻き道ルートを採ったが、ここはたぶん、中道ルートにしたほうが楽だったのではないか。黒部源流域から雲ノ平に採った直行ルートは、重荷で急坂の登りが非常にきつかった。岩苔乗越経由のルートにすれば、疲労を抑えられただろう。
5日目、雲ノ平から高天ヶ原温泉を往復するルートは、意外に早く着いてしまったので、帰路を岩苔乗越経由にしても良かったように思う。そうすれば、水晶池も見ることができたはずだ。
6日目、雲ノ平から水晶岳を往復するルートは、前日の飲酒が響いてしまったが、もし体調が良ければ、夜明け前に出発して祖父岳でご来光を眺め、雲が湧く前に水晶岳へ登頂し、余った時間で鷲羽岳へも登頂できれば良かったところである。