行動日程

山行始めからすでに1か月が経って今更ながらの感はあるが、備忘録的に反省点を書き残してみる。まずは、行動日程だ。
計画では3日目に雲ノ平へ辿りつく予定だったが、実際の行動では4日目に雲ノ平へ辿りついた。その大きな要因は、2日目に双六まで行けず鏡平で宿泊したことだ。一番の敗因は自分自身の体力不足であるが、酷暑の雨天で汗が乾かずヒートアップしたことも大きい。何せ、平地は40℃近い猛暑。標高2000メートル付近まで登っても、実際、30℃ほどの暑さだった。そして、詳しくは後述するが、今回、40kgという重装備で挑んだことも、敗因のひとつとして挙げられる。この重量を担ぐ場合、経験則的には気温が18℃以下まで落ちてくれないと、著しいヒートアップで苦労するのだ。
しかしながら悪条件の割には、ロスは往路のたった1日で済んだ。悪天で2〜3日停滞しうることも予測していたので、4日目以降の好天続きは嬉しい誤算となった。仮に、2日目に双六まで行けたとしても、3日目にあの悪天候の中、果たして黒部源流域を越えて雲ノ平までたどり着けたかどうか、非常に怪しい状況だったとも想像する。もちろん、行動中はせっかくの素晴らしい景観も犠牲になったはずだ。鏡平→双六→三俣蓮華岳のルートは3年前に歩いているので、今回、景観が楽しめなくてもそれほど悔む思いはしなかった。黒部源流域を越えていくルートこそ、今回、景観に一番期待したところであり、実際の行動日での好天は、本当に嬉しかった。
体力不足の問題は、事前に奥多摩雲取山などの近場へ1泊トレーニング山行をできていれば、結果はずいぶん違ったと思う。