雪山机上第一回・オリエンテーション

冬期にも本格的な登山をやってみたい。そう思ってはいたのだが、危険と隣り合わせになるため独学では無理だ。どこかできちんと教わるためには時間が要る。幸い、何とか仕事のほうは都合のつく目処が立ってきたので、思い切って、岳連主催の講習会を受けてみることにした。

講習期間は12月から5月まで6か月、机上7回・実技6回のカリキュラムで、八ヶ岳・赤岳や後立山唐松岳への登頂が含まれている。机上講習は平日19時〜21時、実技講習は土日曜2日間。受講費用は一括で7万7000円、実技の交通費や宿泊費などは別途必要だ。
第一回は、申込み前の概要説明に相当するもので、この回のみ参加費無料。内容をみて、参加するか否か判断すれば良い。
今回の参加者は40名越えとのことで、主催側想定より人数が集まったらしく、会場は座れない人も出ていた。受講資格に年齢18〜65歳ぐらいまでと記載されていた通り、参加者は老若男女幅広い印象だ。山岳会所属らしいグループでの参加者が多く見られた。
雪山の心構えや必要装備についての説明がされたのだが、危険性が高いし体力も要る、装備もそれなりに必要で、なかなかハードルが高く、生半可な意識では難しい印象だった。
装備は、冬用ウェア、冬靴、アイゼン・ピッケルのほか、ハーネス・カラビナ・スリング・ロープなどのクライミングギア、そしてシュラフ・個人用マット・ストーブなどの幕営装備も必要とのこと。また、ザックは60リットル以上を用意すること。手袋は、アウターとインナーのセパレートタイプで、インナーは替えを用意。手袋には必ず、ゴム紐などを付けて落とさないようにすること。
アウターウェアは中綿の入っていない一枚地のものにしないと、3月以降は暑くて使えなくなるという。また、アウターウェアは消耗品なので、お金はインナーのほうにかけるほうが良いとのアドバイスもいただいた。
自分にとって手応え十分に感じ、参加の意思は固まった。