鏡平から三俣まで歩く


鏡平山荘の朝食は、恒例の焼魚と炒り卵を中心にした内容。ご飯・味噌汁のおかわり自由をいいことに、たくさん食べるべきか迷ったが、腹八分目に留めた。

荷物のパッキングが完了したので、出発前の記念撮影。身長184cmの大男が小さく見えてしまうくらい、この巨大ザックはインパクトがある。

08時00分頃、鏡平山荘を出発。山荘の方には「21日にまた泊まりたいと思いますので、よろしくお願いします」と伝えた。
歩き始めると、あたり一帯は霧で覆われ、前方視界は30メートル程度が限界。じっくり寝たおかげか体力は回復し、昨日よりはザックが軽く感じる。

弓折中段付近には大きなシシウドが花を広げているが、霧の中で見るとちょっと怖い。ときどき雨がぱらつき、傘を広げたり畳んだりしながら、ゆっくり登っていく。

09時50分頃、弓折乗越に到着。天気が良い日なら、何人も休憩しているのが普通の場所なのだが、さすがの今日は誰もいない。ここから双六までは、お花畑の稜線を歩く楽しいルートなのだけど、この天候では仕方ないか。携帯電話(au)はここまで通じる。溜まったメールを受信。そして、ここから先は、ずっと不通になった。

11時40分頃、双六小屋に到着。腹が減ったので、双六小屋名物のおでんをおかずに、手持ちの行動食で昼食とした。
さて、ここからどうするか? 最低限、ここ双六でキャンプにすることもできるが、行動時間はまだ4時間足らず。体力的にもまだ大丈夫そうだ。自分を信じ(?)、三俣まで行くことにした。12時20分頃、双六小屋を出発。

三俣までは、コースタイムが最も短い、巻き道ルートを採ることにした。ところがこの巻き道ルート、中間点付近で急斜面を登り降りするところがあり、大荷物持ちだと地図を見る以上にキツいのだ。そういえば、3年前に歩いたときもそうだったなあと、今さら思い出しても遅い。


ここまで来た以上、カールに広がるお花畑を癒しに、最後まで歩くしかない。

17時15分頃、やっとこさの思いで、三俣キャンプ地に到着。なんとまあコースタイムの倍要したが、無事に着けたし、疲れも大したことないみたいなので、まあ良しとする。三俣山荘でキャンプ届けを書き、テントを設営。
夕食メニューは、3分茹でスパゲティーに、レトルトのカルボナーラソースとツナ、そして粉末のトマトスープ。基本的に好きな食材だし、猛烈に腹が減っていたので、けっこう満足。
就寝までの時間は、ラジオで天気などの情報収集。FMはまったく入らないので中波が頼りだが、夜間は電離層の影響で遠隔局が入感し、混信がひどい。やっとの思いで、NHK富山局をキャッチ。やはり、明日の天気も芳しくない雰囲気。