吊り尾根経由で岳沢へ下山し帰宅

天候不順ですでに予備日を二日使ってしまった都合上、飛騨高山への帰省は諦めることにした。
また、穂高岳山荘に二泊してジャンダルム往復の予定も立てていたのだが、これもパスして、本日下山することにした。疲れが溜まってきた感もあり、勤務先の連休の最終日(8/10)は、自宅でのんびり過ごしたいからである。
とはいえ、せっかく奧穂高岳まで来て、明け方の撮影をしないのももったいないので、早朝3時半に出発。地平線が染まる頃、山頂に到着。朝日に染まるジャンダルムをカメラに収めた。それとともに山頂で穂高岳山荘謹製の朝食弁当を食べる。山小屋の朝食弁当といえばおにぎりと漬け物が定番なのだが、ここはなんと飛騨名産の朴葉寿司弁当、素晴らしい。
撮影と朝食を済ませたところで、吊り尾根へ出発。前日の北穂→奥穂ルートに比べたら、どうってことのないルートだが、やはり高度感はあり、ところどころの切れ落ちた稜線のトラバースには神経を使う。
紀美子平からは、前穂高岳への往復を予定していたのだが、ちょっと疲れを感じていることもあり、この先の長い下りを考えた結果、前穂往復もパスすることにした。紀美子平からの下り(重太郎新道)は、急斜面でクサリ・梯子の連続。崩落箇所をロープづたいに降りる箇所もあり、ところどころで下山者の渋滞ができていた。
11時頃、もう少しで岳沢ヒュッテ跡地というあたりでみるみる雲が湧き出す。岳沢ヒュッテ跡地で一休みしようと腰を下ろした途端、雷鳴が鳴り響き、直径5mm大くらいのヒョウがバラバラ落ちてきた。急いで雨合羽を着ると、激しい雨。もし前穂へ行っていたら、この大雨の中、急斜面を下ることになっていたはず。結果的にこの選択は正解だった。
岳沢ヒュッテ跡地から岳沢登山口までは、延々と石畳のような道が続き、足裏が痛い。
河童橋に着くと、急に腹が減ったので、河童食堂で昨年も食べた「でぶやスペシャル定食」をオーダー。やっぱり美味しい。
その後、松本から帰りの特急あずさは、中央線事故の影響で1時間ほど遅れた。くたくたに疲れたが、無事に帰宅。



山頂から見た、日の出直前の奥穂南側展望。



朝日が肩にかかるジャンダルム。右上に見える三角の影は、奥穂高岳山頂が作る影。



陽が昇るにつれ、遠くの朝モヤが晴れていく。



吊り尾根途中で見つけた、トウヤクリンドウのつぼみ。今年の夏は短かそうだ。



吊り尾根の最低コル付近からは、涸沢小屋と涸沢ヒュッテがよく見える。



紀美子平を過ぎ、重太郎新道の最初のほうにあった、年期の入ったハシゴ。こんなの使うくらいなら、岩を直接登りたいと思うのは、自分だけでしょうか?



岳沢パノラマ地点から見る、焼岳と上高地



岳沢ヒュッテ跡地から岳沢登山口までは、森林の中を歩く。



今年も食べた、でぶやスペシャル定食。ケーキまで付いているのも、でぶや的。