先週の縦走中、装備にアクシデントが起こった。ザックの左肩ベルトが破断するという、致命的なトラブルである。いつもより軽量化したとはいえ、ザックの重さは20kgある状態で、肩ベルトの片方が使えなくなったら、縦走どころか、下山さえ簡単にはできなくなる。
幸い、トラブルが見つかったのは槍ヶ岳山荘を出発する直前で、行動中でなかったのが救いだった。お隣りに泊まっていた方のアドバイスにしたがい、ナイフで肩パッドに穴を開け、ベルトの余りを縛り付けることで、その場は切り抜けた。

また、破断はしなかったものの右肩ベルトも亀裂が入っていて、こちらがダメになるのも時間の問題だ。

といったわけで本日、問題のザックを登山用品店に持っていき相談した。
店員さんはまず一言、ハーネスを常時締めた状態で使うのはまずいとのこと。担いでいないときは緩めておき、担ぐたびに締めて使うのが正しいそうである。締めたままにしておくと、担ぎ降ろしのたびに通常とは違うストレスがかかり、最適位置もずれていく。そうして、寿命が短くなるという。
点検を進めるうち、さらに重大な問題が見つかった。なんと、背フレームが折れているという。フレームの素材は樹脂とアルミらしいのだが、これが折れるということは、かなり深刻である。ザックが買って1年ちょっとで、ここまで壊れるとは、まさに絶句する状況だ。
修理費用はまず、見積もりをもらうことにしたが、相当に高く付きそうだ。別モデルに買い直しを考えるほうが、現実的かも知れない。もともとこのザックは軽量化が特徴であり、重量物を詰め込んで酷使する使い方には向いていない。今の自分に合うザックは、もっと頑丈で大きなものだと思う。