仮面の忍者 赤影

この4月から、スカパー!の東映チャンネルで「仮面の忍者 赤影」のオンエアが始まった。HDマスターとのことで、実際、とても鮮明な映像に驚かされる。
http://www.toei.co.jp/release/satellite/1191009_969.html
子供のころにさんざん見た作品で、赤影を始めとする影一族が飛騨出身ということもあり、身近に感じるヒーローだった。
最近は「ひだレンジャー」や「さるぼぼレンジャー」なるご当地ヒーローものも、飛騨高山の土産物屋に売られているが、元祖ご当地ヒーローはやっぱりこの赤影だろう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E9%9D%A2%E3%81%AE%E5%BF%8D%E8%80%85_%E8%B5%A4%E5%BD%B1
インターネットがあるとWikipediaでたいていの情報が引けるので重宝しているが、これら解説を読んでいるうち、原作のコミックス(横山光輝作品)を読みたくなり、アマゾンで検索…。なんと、440円のサンデーコミックスが今でも新品で売られていると分かり、注文してしまった。

この表紙は見覚えがあり、当時、誰か友人宅か花里町の理髪店で読んだような気もするのだが、内容についてはまったく記憶がない。奥付を見ると、初版は昭和45年(1970年)、見事に40年前だ。

改めて読んでみると、予想通り、TV版とは異なって時代劇としての設定を外さず、赤影たちの忍術も理屈が立つような範囲に留められている。自然や人間の心理、錯覚などを利用した忍術だ。近代装備や未来兵器、巨大カブトムシ、人喰い植物なんてものも登場しない。
赤影と青影は年齢が近い兄弟の少年忍者で、ここも青年と子供であるテレビ版とは異なる。また、影一族の里ではちゃんと合掌造りが登場するし、北アルプスっぽい山岳風景も描かれている。テレビ放映を見ていた当時、飛騨にこんな風景はないだろ!と子供ながらに突っ込みを入れていた思い出もあるが、東映京都撮影所を本拠地に撮影していたわけで、わざわざ飛騨の地までロケに来るのは、毎週放映のテレビ作品では無理な話だったのだろう。