中腹での撮影を終え、山頂への登山を再開。登るにつれごろごろした岩が増え、山頂近くはやっぱり岩のエッジが鋭く尖ったガレ場である。手を添え、怪我をしないよう落ち着いて登り、山頂に辿り着く。

独特の緩やかな丸さで、標識がないとどこが頂点かよくわからない。しばらく撮影を楽しみ、休憩の後、三俣蓮華岳へ向かうことにする。
三俣蓮華岳へは、見晴らしの良い稜線歩きがずっと続く登山道で、アップダウンはあるものの、すこぶる快適だ。稜線の脇には見事なお花畑が続き、白い雪渓とのコントラストがまた美しい。槍ヶ岳北鎌尾根の手前には赤茶けた硫黄尾根が被り、これまた絶景である。天候も素晴らしく、最高のシーズンと時刻に居合わせたことを感謝する。