レイヤリングの見直し

今回のモンベル福袋に入っていたウェアをきっかけに、レイヤリングの見直しを考えてみた。
モンベルが推奨する最近のレイヤリングは、以下のページで紹介されている。

モンベル>オンラインショップ>レイヤリングシステム
http://webshop.montbell.jp/material/aboutclothing/

今回入手した長袖セーター「スーパーメリノウール ミッテルレギ ハーフジップセーター」は、上記ページでの紹介はないが、冬期のミドルレイヤーに使うものだ。ソフトシェル「ライトシェル アウタージャケット」は、春〜夏の高所登山用になっていて、秋用はフード付き「ライトシェル アウターパーカー」が良いらしい。長袖シャツ「ジオライン 3Dサーマル ロングスリーブジップシャツ」は肌着とミドルレイヤーを兼ねる役割を持ち、アウターにソフトシェルを組み合わせ、2レイヤーシステムとして無雪の秋冬期がマッチングするようだ。
この3枚を重ねて3レイヤーにすることもできるが、最適シーズンがズレていてベストマッチにならないのは、いかにも福袋らしいポイントだと思う。
代わって、今まで自分が着ている組み合わせをチェックすると、以下のようになっている。

レイヤー 春秋期 冬期
アウター ゴア合羽orウインドブレーカ ゴア冬シェル
ミドル 長袖ボタンシャツ 長毛フリース
アンダー 半袖Tシャツ 長袖シャツ
防寒着 化繊綿パーカー ダウンジャケット

自分は基本的に暑がりな体質で、10月の北アルプス稜線でも天気が良ければ半袖Tシャツ1枚で十分なこともある。そのため、無雪期の間は長袖肌着は着たくないし、積雪期であっても今回入手した厚手のロングスリーブジップシャツは持て余してしまう。
ソフトシェルは、ウインドブレーカー+薄手フリースをひとつにしたものなので、半袖Tシャツと組み合わせれば、春秋期の2レイヤーシステムとしていけるだろう。しかし、今回入手したソフトシェルは黒色でセーフカラーにならないのがまずいし、どうせなら適応性の広さからフード付き(パーカー)タイプが欲しい。購入するなら今年後半に検討したいアイテムだ。また、気温高めな雨の日は、ソフトシェルの上から合羽を着ると暑くなってしまうので、ソフトシェルを脱いで何らかの長袖シャツに替える必要がある。このあたりの組み合わせも要検討だ。
メリノウールの長袖セーターは、今、冬期のミドルレイヤーに着ている長毛フリース「クリマエアジャケット」の置き換えとして有力だと思う。この長毛フリースはパタゴニアのR3ジャケットと似た造りで吸湿発散性と速乾性に優れていることが特徴なのだが、汗かきの自分が実際着てみると使いにくさを感じる。汗を吸って発散できているうちは快適なのだが、発汗量が多くなるとやがて発散ペースが追い付かなくなり、中が湿ってくる。それはどんなウェアでも同じだが、問題は吸って蓄積する量の多さだ。基本は汗をかかないよう着脱コントロールするべきなのだが、快適域にあるうちは発汗していることそのものを把握しにくい。いくら放汗性能に優れていても、たくさん汗を吸ってしまうと乾くまでには長時間かかってしまう。快適域を越したと思ったらいきなり冷たく湿った不快域が長く続き、着脱コントロールしにくいのが困りものだ。その点、ウールは吸湿性が少ない分、中の湿度が緩やかに変化するので着脱ポイントを判断しやすいし、汗をかいても冷えすぎないのがありがたい。フリースに比べた懸念点は、耐久性か。なお、自分の場合、メリノウールといえども、肌に直接、長時間触れると発疹の現れることがあるため、化繊の長袖肌着は必須だ。
防寒着は、冬期用として今着ている「ライトアルパインダウンジャケット」よりも厚手でフード付きのものが欲しい。厳冬期の黎明の写真撮影では、より防寒性に優れたものが必要で、「アルパインダウンパーカー」か「ベンティスカダウンジャケット」が候補になる。合わせてダウンパンツも欲しいが、現在のモンベル製品では、ULダウンかベンティスカの二種類しかラインナップされてなく、中間のアルパインダウンがないのは悩みどころだ。今、化繊のULサーマラップパンツは持っているので、ULダウンを追加するメリットはあまりなく、消去法ではベンティスカにするしかないのだが…。
以上のほか、最近のモンベル製品で興味を持っているのは、ストレッチ性能に優れたフード一体型のフリース「トレールアクションパーカ」だ。

トレールアクションパーカ
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1106503

ファイントラック製品そっくりのカラーリングが気になるところだが、冬期に優れた運動性能は魅力的。就寝時に着ればシュラフを軽量化できそうだ。