鏡平〜水晶から無事に下山


4泊5日の山行を終え、無事に下山した。
1日目は小池新道では珍しいほどの風があり、イタドリガ原の先にある枯れ沢は濁流で埋まる始末。プチ沢登り気分の行程になった。双六小屋までを計画していたが、悪天から鏡平山荘にて足止めの忠告をいただき、鏡平山荘に泊まった。
2日目は鏡平から水晶小屋まで通しで歩いた。双六から三俣までのルートは、中道を使う旨の指示に従った。三俣からは鷲羽の稜線を登って水晶まで歩いた。鷲羽山頂から先は、目にも止まらぬガスの動きから目測で風速10〜20m/sの強風。天が息付くかのように風が強まる瞬間では、カラダが持っていかれそうになり、ピッケルで耐風姿勢をとった。この日の水晶小屋は宿泊者2名のみ。
3日目は水晶小屋から高天原温泉を往復し、水晶小屋に連泊。天候は小雨程度でお昼頃は一瞬青空も見えた。岩苔小谷のルートは上部が雪渓で覆われていたが、ノーアイゼンでも歩ける内容だった。高天原温泉は雨でお湯がヌルまってイマイチ。水晶小屋の宿泊者は昨日より増えて15名。

4日目は水晶小屋から黒部源流域を降りて、三俣を経由し、双六小屋に宿泊。黒部源流域は昨年の同時期より雪渓が多く難儀した。ほぼ同時刻に水晶小屋を出発したパーティー鷲羽山頂経由の稜線ルートで自分より30分ほど早く着いていた。
5日目に鏡平経由で下山。
悪天で写真的にはほとんど得るものはなかったが、山行経験的にはそれなり楽しく経験値を上げることができたと思う。来年こそはぜひ、輝く雪渓と新緑のイキイキした写真をモノにしたいものだ。