混雑シーズンの丹沢

久しぶりに、ヤビツ峠から表尾根を縦走。

秦野からヤビツ峠行きのバスに乗るのだが、紅葉シーズンだけあって、駅前のバス邸は長蛇の列。臨増バスが出たものの、通勤ラッシュなみのぎゅうぎゅう詰めにまいった。人同士が密着し、暑い! ヤビツ峠行きの道はつづら折りでカーブのたびに盛大に揺れ、爽やかな秋の風景とは対局に、我慢大会のようなバス車内だ。

バスがヤビツ峠に着いてみると、予想通り、すでに沢山の登山者が溜まっている。富士見橋近くの登山口も、人・人・人…。だが、水補給のため護摩屋敷の水場まで行ってみると、予想に反して人はまばら。どうやら、多くの人たちはバス停脇の水場で汲んでいるようだ。バス停脇の水よりも護摩の水のほうが美味しいのだが…。
登山道は多くの人で渋滞しており、追い抜けない狭い区間は、ノロノロと歩かざるを得ない。

二ノ塔に着くと、彼方に頭頂部のみ冠雪した富士山が見えた。

ノロノロした人の列を追い越しながら、三ノ塔に到着。展望を楽しむ多くの登山者が居る。なんとかベンチの空席を確保できたので、持参の昼食を摂ることにした。このところ恒例のヤマザキ・ランチパックとバナナを食べた。

塔ノ岳への縦走路は、展望が効いて爽快な眺めだ。

塔ノ岳の山頂近く、パラグライダーが飛んでいる。

紅葉は、稜線付近は枯れ色だが、谷沿いは彩り豊かに染まっている。

烏尾山から、三ノ塔の肩越しに望む大山。

行者ヶ岳から見下ろす谷沿いの眺め。今回、最も見事に染まっていた。
鎖場では大渋滞し、10分ほど待った。

再び、雲間から富士山が頭を出した。右側(北側面)のほうが多く冠雪している。

書策小屋跡付近から眺める塔ノ岳への縦走路。あともう少しだ。

塔ノ岳の山頂に到着。ここも登山者でいっぱいだ。
仏山荘で、コーヒーをいただき、1時間ほど一休み。オーナーの花立さんは、お客さんの対応で大忙しの様相。宿泊する人もかなり多いようだ。花立さんの話によると、今年の丹沢の紅葉は、酷暑の影響か、稜線の木々は色付く前にすぐに葉が枯れ落ちてしまったとのこと。支配人の大野さんは、地図調査中に怪我をされて、今年いっぱいは療養されるらしい。

大倉尾根方面に下山開始。遙か下界にうっすら青く秦野市街が見える。

夕暮れに姿を見せた富士山。

秋の日はつるべ落とし。4時半の日没を経て、5時頃になるとすっかり暗くなった。ヘッドライトを点けて歩いた。
今回のタイムは、表尾根の登りがコースタイム×0.77、大倉尾根の下りがコースタイム通り。登りでは、調子が良いときは×0.66くらいで行けるのだが、今回は渋滞が足を引っ張り、時間を要した。下りは、登りでの渋滞対応の疲れが出てしまい、ゆっくり歩いた。