王子・飛鳥山への山行

3月28日に東京での桜の開花宣言が発表されたので、花見を兼ねたトレーニング歩きをしてみることにした。

今回目指すのは、非公式の最低山・花見の名所として名高い、王子の飛鳥山だ。東京都の最低山は公式には愛宕山(標高25.7m)だが、飛鳥山はもっと低い(非公式標高25.3m)らしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9B%E9%B3%A5%E5%B1%B1%E5%85%AC%E5%9C%92
飛鳥山は、徳川吉宗公が江戸庶民のため花見の名所として整備した歴史がある。ソメイヨシノ以外にも多くの品種が植わっていて、それらは開花時期が微妙に異なり長期に渡って開花を楽しめる。
自宅(川口市)からこの飛鳥山までのルート約10kmを、徒歩で行く。ただ歩いたのではトレーニングとして物足りないので、左右の足首それぞれに1.5kgの重りベルトを装着。今回履いたスリーシーズン用登山靴と合わせると、片足2.5kgほどになる。雪山用プラブーツとアイゼンを合わせた重量は1.9kgなので、それより600gほど加重したトレーニングになる。腰には、交換レンズ・三脚などの撮影用具一式とペットボトル飲料を収めたバッグ、7.0kgを装着した。肩にはカメラと傘や財布など詰めたポーチ、合わせて2.6kgを下げている。装備重量の合計は14.6kgだ。

10時30分、自宅を出発。日頃の感謝と道中の安全を近所の神社(鎮守様)に祈願した後、荒川の堤防へ。生憎の曇り空だが、堤防に立つと東京スカイツリーがよく見える。新荒川大橋を渡り、JR赤羽駅を通過して国道460号南行。環七通りを横切り、明治通りに合流する形でJR王子駅に至る。2時間半要して、13時ちょうどに到着した。

王子では、王子神社に参拝。堂々とした社殿が建つ立派な境内だ。


飛鳥山の登り口近くには、東京では珍しくなった路面電車が走っている。ここから見える桜は、まだつぼみのほうが多く、三分咲きといったところ。



飛鳥山の山頂(?)まで登ると、7分咲きほどの桜の下でたくさんの人がお花見を楽しんでいた。

今回、ちょっと楽しみにしていたのが、2年前に開業したモノレール「アスカルゴ」。標高差17.4mを2分間で昇降する北区自慢の登山鉄道だ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9B%E9%B3%A5%E5%B1%B1%E5%85%AC%E5%9C%92%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%AB

残念ながら、震災後の電力不足に対応するため運転中止になっていた。
山歩き(?)で程良い疲労を得た後、王子駅から電車で川口へ戻り、15時ちょっと前、無事に帰宅。たまにはこんな“なんちゃって山行”も良いものだ。